
現在の様に「縁起物」としての鯛の習慣は、武士たちが鯛の容姿が立派で色も紅(勝利の色)、そして何より「めでタイ」と引っかけた事が始まりとされています。
日本の太平洋側に広く分布し、全国で水揚げされる魚で、日本人には古くから親しまれ、たいへんなじみの深い魚でもあります。
特に瀬戸内の真鯛は明石海峡や鳴門海峡など、激しい海流を越えてやってきた特別なもので、その旨さは絶品とされています。
鯛の食性は主に小魚、イカ、ゴカイ、エビ、カニなどで赤い体色はエビ、カニの色が出たものとされています。
また、3月~6月頃の産卵期を控えた鯛は、栄養を蓄える為に多く捕食するため一段と赤みを増し、桜鯛と呼ばれ好まれています。もちろん味も更に美味しくなります。(旬は4・5月)
鯛は油があまりない魚で生臭さも少ないため様々な調理法があり、またビタミンやアミノ酸など栄養価もあり万能な食材の代表格でもあります。