観光情報

四国霊場八十八ヶ所

四国霊場八十八ヶ所巡りの歴史はなんと約1200年!
松山のまちでもよく見かける巡礼者は「お遍路さん」として昔から親しまれとるんよ。

四国八十八ヶ所の歴史

四国八十八ヶ所は、弘仁六年(西暦815年)に真言宗の開祖である弘法大師・空海によって開創されたと伝えられています。四国遍路がいつ頃から、何をきっかけにはじまったのか定説はありませんが、弘法大師の遺跡を遍歴した弟子の真済であるか、または自らの悪行を反省し、一目弘法大師にお目にかかり懺悔したい一心で四国を巡った伊予の長者・衛門三郎が最初であると言い伝えられています。

元来、四国遍路は修行僧が行うものとされていたようですが、弘法大師に対する信仰が高まった江戸時代中期頃より、日本全国の人々が四国を訪れ、弘法大師ゆかりの地を巡るようになりました。

松山の四国霊場八ヶ寺

松山は四国の市町村の中で四国霊場が最も多く、46番札所から53番札所まで8ヶ寺あります。毎年たくさんの人々がお遍路で訪れる松山では、昔から培われてきた「お接待」の心でお遍路さんをあたたかく迎えています。

第46番札所
浄瑠璃寺
第47番札所
八坂寺
第48番札所
西林寺
第49番札所
浄土寺
浄瑠璃寺 八坂寺 西林寺 浄土寺
第50番札所
繁多寺
第51番札所
石手寺
第52番札所
太山寺
第53番札所
円明寺
繁多寺 石手寺 太山寺 円明寺
第46番札所
浄瑠璃寺
第47番札所
八坂寺
浄瑠璃寺 八坂寺
第48番札所
西林寺
第49番札所
浄土寺
西林寺 浄土寺
第50番札所
繁多寺
第51番札所
石手寺
繁多寺 石手寺
第52番札所
太山寺
第53番札所
円明寺
太山寺 円明寺

第46番札所 浄瑠璃寺(じょうるりじ)  

浄瑠璃寺和銅元年(708)、行基が薬師如来を刻み、本尊として祀ったのがはじまりとされ、薬師如来がおられる瑠璃光浄土から「浄瑠璃寺」としたのが寺号の由来とされています。 樹齢千年を超すイブキビャクシンが延命・豊作に。本堂脇の仏足石(ぶっそくせき)が健脚や交通安全に、鐘の横の仏手石(ぶっしゅせき)が知恵や技能に、一願弁天が知恵・財宝・音楽に・・・と、まさに諸願成就のお寺として有名です。

所在地 〒791-1133
松山市浄瑠璃町282
電話 089-963-0279
交通 JR松山駅から13.5km、松山ICから8km、八坂寺まで1km
駐車場 10台 トイレ あり
 
所在地 〒791-1133
松山市浄瑠璃町282
電話 089-963-0279
交通 JR松山駅から13.5km、松山ICから8km、八坂寺まで1km
駐車場 10台
トイレ あり

第47番札所 八坂寺(やさかじ)  

八坂寺大宝元年(701)、越智玉興が文武天皇の勅願により創建した古刹で、本尊の阿弥陀如来坐像は平安時代の恵心僧都源信の作と伝えられています。
また、四国遍路の元祖といわれる衛門三郎(えもんさぶろう)の子どもたちが埋葬されていると伝わる八塚群集古墳(やつづかぐんしゅうこふん)が残ります。本尊の阿弥陀如来坐像は50年に一度しか開帳されない秘仏です。

所在地 〒791-1133
松山市浄瑠璃町八坂773
電話 089-963-0271
交通 JR松山駅から13.5km、松山ICから8km、西林寺まで5km
駐車場 50台 トイレ あり
 
所在地 〒791-1133
松山市浄瑠璃町八坂773
電話 089-963-0271
交通 JR松山駅から13.5km、松山ICから8km、西林寺まで5km
駐車場 50台
トイレ あり

第48番札所 西林寺(さいりんじ)  

西林寺天平13年(741)に行基が開基し、本尊には十一面観音菩薩像があります。
寺からほど近い場所には、弘法大師が干ばつに見舞われたこの地を潤すため錫杖を突き、泉を湧かせたという「杖ノ淵」(奥の院)があり、今は「杖ノ淵公園」として整備されています。
閻魔堂前にある孝行竹は、家庭円満の象徴として信仰を集めています。

所在地 〒791-1111
松山市高井町1007
電話 089-975-0319
交通 JR松山駅から9km、松山ICから4km、浄土寺まで3km
駐車場 20台(大型2台) トイレ あり
 
所在地 〒791-1111
松山市高井町1007
電話 089-975-0319
交通 JR松山駅から9km、松山ICから4km、浄土寺まで3km
駐車場 20台(大型2台)
トイレ あり

第49番札所 浄土寺(じょうどじ)  

浄土寺天平勝宝年間(749~757)、恵明上人により行基が彫像した釈迦如来像を本尊として祀り、開創されました。
本堂は室町時代の代表的建築物で堂内の厨子と共に、国の重要文化財として一見の価値があります。
空也上人ゆかりの地で、境内の隅には空也上人が植えたとされる「空也松」の切り株もあります。

所在地 〒790-0925
松山市鷹子町1198
電話 089-975-1730
交通 JR松山駅から6.5km、松山ICから4.5km、繁多寺まで2km
駐車場 20台(大型4台) トイレ あり
 
所在地 〒790-0925
松山市鷹子町1198
電話 089-975-1730
交通 JR松山駅から6.5km、松山ICから4.5km、繁多寺まで2km
駐車場 20台(大型4台)
トイレ あり


第50番札所 繁多寺(はんたじ)  

繁多寺天平勝宝年間(749~757)、孝謙天皇の勅願により開かれたとされます。
一時荒廃していた寺を源頼義が再興したといわれ、時宗の開祖・一遍上人ゆかりの寺としても知られます。
松山市内や瀬戸内海が見渡せる小高い山の中腹に建つ、見晴らしの良い寺でもあります。江戸時代には徳川家の帰依をうけ、四代将軍・家綱が念持仏としていた歓喜天が祀られ、厄除けや商売繁盛、合格祈願などに訪れる人が多いことで知られています。

所在地 〒790-0912
松山市畑寺町32
電話 089-975-0910
交通 JR松山駅から6km、松山ICから6km、石手寺まで3km
駐車場 5台(大型1台) トイレ あり
 
所在地 〒790-0912
松山市畑寺町32
電話 089-975-0910
交通 JR松山駅から6km、松山ICから6km、石手寺まで3km
駐車場 5台(大型1台)
トイレ あり

第51番札所 石手寺(いしてじ)  

石手寺神亀5年(728)に伊予の国司、越智玉純が鎮護国家の道場として「安養寺」と名付けたのが始まりです。
「石手寺」と改称したのは、寛平4年(892)の衛門三郎伝説によるとされます。
国宝の二王門をはじめ、国の重要文化財であるる本堂・三重塔・鐘楼など見所が多く、境内には香煙が絶えないといわれるほど信仰を集めています。道後温泉にも近いため、観光客も多数訪れています。

所在地 〒790-0852
松山市石手2-9-21
電話 089-977-0870
交通 JR松山駅から5km、松山ICから7km、太山寺まで11.5km
駐車場 200台(大型50台) トイレ あり
 
所在地 〒790-0852
松山市石手2-9-21
電話 089-977-0870
交通 JR松山駅から5km、松山ICから7km、太山寺まで11.5km
駐車場 200台(大型50台)
トイレ あり


第52番札所 太山寺(たいさんじ)  

太山寺用明2年(587)、九州の真野長者が海難を逃れたお礼にと、一夜にして建立したと伝えられています。天平11年(739)、聖武天皇の勅願をうけて、行基が十一面観音像を刻み本尊としました。
鎌倉時代に建てられてた本堂は、国宝に指定されています。境内の一角には、聖徳太子像が祀られている聖徳太子堂があり、太子にあやかろうと受験生が訪れています。

所在地 〒799-2662
松山市太山寺町1730
電話 089-978-0329
交通 JR伊予和気駅から3km、松山ICから14.5km、円明寺まで2km
駐車場 50台(大型5台) トイレ あり
 
所在地 〒799-2662
松山市太山寺町1730
電話 089-978-0329
交通 JR伊予和気駅から3km、松山ICから14.5km、円明寺まで2km
駐車場 50台(大型5台)
トイレ あり

第53番札所 円明寺(えんみょうじ)  

円明寺天平勝宝元年(749)、聖武天皇の勅願により、行基が開いたとされています。
大師堂横には、隠れキリシタンの信仰に使われたと思われるキリシタン灯篭もあります。
本堂には、長さ4m以上もある龍の彫り物があり、左甚五郎の作と言われています。
また、札所寺院の巡拝に際し、紙札や古くは板札の「納札」が納められていますが、円明寺には江戸時代初期の銅板納札が納められており、時代的にも古い完形品です。

所在地 〒799-2656
松山市和気町1-182
電話 089-978-1129
交通 JR伊予和気駅から300m、松山ICから13km
駐車場 10台(大型3台) トイレ あり
 
所在地 〒799-2656
松山市和気町1-182
電話 089-978-1129
交通 JR伊予和気駅から300m、松山ICから13km
駐車場 10台(大型3台)
トイレ あり


教えて!なもちゃん

Q.四国八十八ヶ所巡りは誰が行ってもいいの?

もちろん!
お遍路は修行やけん宗教とか宗派は関係なくて、お遍路に臨む気持ちさえあれば誰でも行けるんよ。
弘法大師の足跡を辿るため、ご供養やご祈願、観光や健康維持、ストレス解消や自分探し、お遍路さんはみーんなそれぞれの目的を持って巡礼されよるんよ。

Q.巡礼する方法や順番にルールはあるの?

昔は歩く方法しかなかったけど、今では歩いてお遍路をするほかに車やバス、自転車やバイクを使って、みんな好きな方法でお遍路をされよるんよ。歩いてのお遍路は体力も気力も時間もたくさん必要やけん、いろんな方法を組み合わせて無理せずお遍路を最後までやり遂げることが大切!
巡礼する順番も特にルールはないんよ。
1番札所から順番に巡礼する「順打ち」、逆に巡礼する「逆打ち」、全部を一度に巡礼する「通し打ち」、何回かに分けて巡礼する「区切り打ち」、いろんな方法があるんよ!
「逆打ち」は縁起が悪いって噂もあるみたいやけど、そんなことないんよ!「逆打ち」は「順打ち」の3倍の功徳があるっていわれとるし、「逆打ち」をすると今でも札所巡りをしているとされる弘法大師に会えるといわれていて、「逆打ち」されるお遍路さんは多いみたい!
ただ、「逆打ち」は「順打ち」の3倍まわるのが困難っていわれとるから、初めてのお遍路には「順打ち」がオススメ!

Q.衛門三郎伝説って何?

その昔、伊予の長者・衛門三郎が托鉢に来た弘法大師に無礼な振る舞いをしたところ、8人いた子どもたちが次々に病死したんやって。
そこで、衛門三郎は弘法大師に対する悪行を悔いて、お詫びをしたいと四国遍路の旅に出たんやけど、なかなか会えんかったんやと。
21回目を巡る途中、臨終間際の衛門三郎の前についに弘法大師が姿を現し、罪を許して、手に「衛門三郎再来」と記した小石を握らせたんよ。
その後、伊予の領主のもとに生まれた男の子の手には、その小石が握られていたという伝説なんよ。そして、霊験あらたかな証をとどめるため、この石を納め、お寺の名前を改めたと伝えられるのが、第51番札所石手寺なんよ。
この衛門三郎が四国遍路の始祖ともいわれるんよ。